彦根市は、市内小中学校のGIGAスクール構想を推進させる専門のアドバイザーに、西日本電信電話株式会社の北田薫さん(57)を選んだと発表。11月2日に契約を締結した。
GIGAスクール構想は義務教育を受ける児童生徒に1人1台の学習用タブレット端末の配備と、高速ネットワーク環境などを整備する国の計画。

ビズリーチと連携協定 143人の応募から選任

北田薫さん(本人提供)

彦根市は転職サイトを運営する株式会社ビズリーチ(東京都渋谷区)と「地方創生に資する外部人材の登用に関する」連携協定を8月21日に締結。GIGAスクール構想を進めるための専門人材(GIGAスクール構想推進アドバイザー)1人を9月22日まで募集してきた。
彦根市によると、全国から143人の応募があり、市はこの中から北田さんを選考した。北田さんが全国の自治体で行ってきた、

  1. アクティブラーニング(ICTを活用して子どもたちが能動的に学び続けることができる授業)の実施
  2. タブレット端末を使って教員を指導する経験③修学旅行の班別自由行動でタブレットを使って現地での生きた教材を活用するサービスの開発

を評価した。

彦根市はGIGAスクール構想に基づき、今年度中に市立24小中学校の全児童生徒にタブレット端末を配備する予定。北田さんはタブレット端末の運用ルールの設定や教職員への指導方法の提案などを行う。11月2日から来年3月末までの任期で、週1回程度、従事して彦根市教育委員会の職員に助言していく。
北田さんは「児童生徒に向けた能動的かつ深い理解を意識した授業が彦根市の学校に根づくような取り組みを皆さまと一緒に進めたい」とコメントしている。