協定書を手に記念撮影に応じる小出会頭、須江副学長ら

滋賀大学と彦根商工会議所は「地方創生に関する包括的連携協定」を締結し、11日に彦根商工会議所で協定締結の発表会を開いた。
滋賀大学と彦根商工会議所は、子ども向けのプログラミング教室や「世界遺産学」の開講、中国の深圳バレーツアーの実施など、人材育成に連携しながら取り組んでいる。
新型コロナウイルスで地元企業が影響を受けて経営環境が変化していることから、各企業の経営基盤の強化と経営イノベーションが必要と判断。このほか、未来を担う子どもたちへのデータサイエンス教育や、滋賀大学の研究者・学生の地域企業との関わりの増大が求められるとの認識でも一致した。
今回の協定締結によって以下のような取り組みを進める。

  • 企業が学生を有償で受け入れるインターンシップの実施など実践的な就業機会の創出
  • アントレプレナーシップ(新事業を起こす姿勢や精神)教育での連携強化
  • 次世代AIプログラミング教材の共同開発など地域の未来を創る子どもたちへのデータサイエンス教育
  • 地域発展のため滋賀大学の知的資源の連携強化

そのうち彦根商工会議所ではまず、滋賀大生を受け入れることができる企業を募集していく。
協定締結の発表会には滋賀大学の須江雅彦副学長とデータサイエンス学部の竹村彰通学部長、彦根商工会議所の小出英樹会頭と志賀谷光弘専務理事が出席した。
須江副学長は「これまでの関係から更に相互の連携協力を深め、大学の研究者や学生が地域経済界との交流を深める事業を展開したい」とあいさつした。小出会頭は「商工会議所だけでなく、市民や関係機関の皆さまと滋賀大学とのつながりを更にもう一歩進めることができる取り組みを進めたい」と述べた。