滋賀工場で案内する女性従業員たち

キリンビバレッジ株式会社は11月24日から、全国の小学校を対象に「キリンビバレッジ滋賀工場 オンライン社会科見学」を開始。初日には彦根市立若葉小学校の子どもたちがパソコン画面を通じて滋賀工場内を「見学」していた。
多賀町にある滋賀工場は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3月1日から7月27日まで工場見学を休止していたが、7月28日以降は受け入れ人数や見学時間、居住者を滋賀県在住者のみに限定するなどの対策を取った上で再開している。
コロナ禍前は社会科見学の一環で県内の小学校を滋賀工場に受け入れていたが、今年は実施できない状況が続いている。工場見学の再開後、多くの小学校から社会科見学への問い合わせがあり、キリンビバレッジが対応を考えていた。

Zoomで製造ライン紹介

「オンライン社会科見学」は、子どもたちが工場に出向かずにオンラインで見学でき、滋賀工場の従業員と交流できる取り組み。
内容は、Zoomを活用して滋賀工場と小学校をつなぎ、「キリン午後の紅茶」が完成するまでの様子を、映像を中心に工場からのライブ配信を交えながら案内するというもの。
女性従業員がライブで工場の概要を説明(10分)、ペットボトル飲料ができるまでの製造ラインの動画をYouTubeで紹介(10分)、工場見学時の動画のYouTubeでの案内とペットボトル成型機を実演するライブ配信など(25分)、従業員と小学生の質疑応答(15分)の計60分。最後には事前に学校に届けられた「キリン午後の紅茶ストレートティー」と「工場見学限定ミレービスケット」の試飲と試食もできる。
キリンビバレッジは「オンライン社会科見学という新たな体験価値を提供することで、企業の活動を身近に感じていただき、子どもたちの笑顔作りと心豊かな社会の実現に貢献します」とコメントしている。

彦根と多賀へ菓子寄贈

なおキリンビバレッジ滋賀工場は11月26日と28日、彦根市教育委員会、フードバンク彦根、多賀町に対し、工場見学用の菓子のビスケットを寄贈した。