フジテック(本社・彦根市宮田町、内山高一社長)はこのほど、タッチレスでエレベーターの操作ができる非接触ボタンを標準装備した製品「エクシオール」を発売。新型コロナウイルスの感染拡大防止に役立つ製品として人気が出そうだ。

プッシュ式ボタン一体型のイメージ図(フジテック提供)

プッシュ式ボタンにセンサー内蔵

昨年4月に、手をかざすだけで操作できるタッチレスやかご内の混雑具合がわかる機能などを搭載したエレベーターを開発したが、今回の製品はプッシュ式ボタンに非接触センサーを内蔵したタッチレス型のエレベーター。そのため「押す」「かざす」の2つの方法での操作が可能だ。

最大32フロア 高層に対応

プッシュ式ボタンに赤外線ビームを用いた構造になっており、手をかざして赤外線ビームの反射を検知することで反応する。従来品よりセンサーが反応するスペースを小さくしたことで、停止フロア数が多い高層の建物でも導入できる。最大32フロアに適用でき、超える場合も相談に応じるという。
ほかに、手をかざしても反応しない非検知エリアを設けている。プッシュ式ボタンから約1m以内が非検知エリアで、目の不自由な利用者が点字やボタンに触れて操作する場合、誤検知がないように配慮している。
非接触ボタンのラインナップはプッシュ式ボタン一体型のほか、単体型とハイブリッド型がある。
フジテックは「非接触ボタンの普及を通じて、利用者の皆さまが快適に安心して利用できる移動空間の提供を目指します」としている。販売目標は年間1500台。価格は個別見積もりによる。参考動画はフジテック公式YouTubeチャンネルで。