市議会を開会した新しくなった議場(市提供)

彦根市議会の2月定例会が19日開会し、2021年度一般会計予算(461億3,400万円)を中心に計22議案が提案された。質疑ならびに一般質問が3月1日から3日まで、追加議案の提出が15日、採決閉会が18日の予定。
2021年度一般会計予算は、新型コロナウイルスの影響による雇用情勢の悪化や企業収益の減少によって、個人市民税、法人市民税ともにダウンし、市税全体で前年度比9億6,985万円、5.5%減の166億2,294万円となった。一方で国からの地方交付税の総額が増加した。財源不足には融通が利く財政調整基金を中心に基金を大幅に取り崩した。
21年度予算には新型コロナウイルスの感染拡大防止の対策として8億5,643万円(うち一般会計分7億4,413万円)を計上した。商工関連や観光業関連では、中小小売商業対策(1,946万円)、商店街基盤整備(131万円)、商工会議所・商工会育成(1,880万円)、地場産業振興対策(101万円)、起業者育成支援(365万円)、インバウンド推進(919万円)、彦根城ライトアップ(1,065万円)、彦根城世界遺産登録準備(1,167万円)などが盛り込まれている。

ワクチン接種3月中旬から

ほかの議案としては、新型コロナウイルスの医療従事者と65歳以上の高齢者を対象にしたワクチン接種の2020年度一般会計補正予算(1,934万円)がある。
補正予算の内容は、ワクチン接種券の送付代、医薬材料費、予防接種委託料、コールセンター管理運営委託料など。
彦根市内でのワクチン接種のスケジュールは医療従事者が3月中旬から、高齢者向けは4月中旬以降となり、高齢者以外の基礎疾患の発症者と高齢者施設の従事者が高齢者の終了後となる。ほかの市民は以上の対象者の終了後となる。
高齢者には3月中旬以降に接種券が発送され、対象者は予約システムかコールセンターで接種会場と日時を予約する。接種日当日は受付での予診で接種可になれば、ワクチンを接種し、15分~30分の経過観察後に接種済証が交付される。
接種場所はくすのきセンターと市内数カ所の別会場で。そのうち別会場は木・土曜の午後と日曜の終日に開所する方向で調整している。ほかの診療所も実施場所として拡大される予定。