新型コロナワクチンの接種を受ける彦根市立病院の院長

彦根市立病院の医療従事者や職員を対象にした新型コロナウイルスのワクチン(ファイザー社製)の接種が今月8日から始まった。
国から滋賀県には1箱で975回分の接種ができるワクチンが第1便として10箱出荷。5日に彦根市立病院をはじめ、大津赤十字病院、済生会滋賀県病院(栗東市)、公立甲賀病院、近江八幡市立総合医療センターに、そして8日の週には大津赤十字病院、琵琶湖大橋病院(大津市)、県立総合病院(守山市)、長浜赤十字病院、高島市民病院に、それぞれ1箱ずつ配送された。

初日の20人に副反応なし 19日まで918人に、高齢者は4月

彦根市立病院には5日に1箱届いた。ワクチン接種の初日の8日は公開され、最初に受けた金子隆昭院長をはじめ、診療局長、感染症病棟・救急センター等の医師および看護師の医療従事者計20人に接種された。
接種の方法は、

  1. 予診票をもとに問診
  2. 肩に近い上腕への筋肉注射
  3. 接種後15分~30分の観察

接種後、20人に副反応は見られなかったという。

金子院長は接種後「針が細く、痛みは感じませんでした。ワクチン接種が順調に進むことで、新型コロナウイルス感染症の重症化が予防できると共に、コロナ禍の社会に安心が戻っていくことを期待します。彦根市立病院としては新型コロナ対策の重点医療機関としての役割をしっかり果たし、地域医療の維持に貢献したい」とのコメントを発表した。
彦根市立病院では医師、看護師、医療技術職員、事務職員、委託業者等の1,041人のうち希望のあった918人に19日までに順次、ワクチンを接種していく予定。3週間後にも2回目の接種分としてもう1箱分届く予定で、4月9日頃に2回目の接種が完了する見込み。
医療従事者以外のワクチン接種の予定スケジュールは、65歳以上の高齢者向けが4月以降となり、高齢者の終了後に基礎疾患の発症者と高齢者施設の従事者となる。ほかの市民は以上の対象者の終了後になる。