外観が完成した彦根市役所本庁舎

彦根市役所本庁舎の耐震、改修、増築の工事が今月末に完了し、アルプラザ彦根内の仮庁舎の部署を順次移して5月6日から業務を開始する。彦根市民会館内や中央町仮庁舎の部署も順次移動して、7月26日に新しい彦根市役所として始動する。
耐震などの工事は2019年12月24日に開始。既存の鉄筋コンクリート造り5階建ての延べ約8547平方メートルの改修工事と、制震ブレース一式を取り付けた耐震補強工事を行い、駐車場だった前面に鉄骨5階建て延べ約6167平方メートルの建物を増築した。
1階には窓口・市民スペースと休日夜間受付、2階・3階に会議室・相談室・書庫・倉庫、4階に応接室や災害対策本部、5階に議場が入っている。増築された建物の屋上には緑化テラスと展望スペースが整備されている。1階がワンフロア化になっており、2階から5階は既存棟と増築棟が渡り廊下でつながっている。電気設備、機械設備、外構工事を含めた総経費は総額51億4735万円(税込み)。

5月7月の連休に引っ越し

すでに耐震、改修、増築工事が完了し、一部の外構工事が29日までに完了。並行して市が検査しており、今月31日に施工業者から市に引き渡される。別途工事の駐輪場と植栽の整備も今月中に終える。4月3日に落成式があり、テープカットなどを実施。翌日には市民向けの見学会(募集終了)もある。
以降、アルプラザ彦根内の仮庁舎にある備品の移動やネットワーク整備、電話配線工事を行い、5月の連休中に本格的な引っ越し作業を行う。新庁舎での業務開始後には彦根市民会館や中央町仮庁舎の部署も順次移動し、7月22日から25日までの連休中に引っ越しを完了させて、26日から新庁舎として始動する。
庁舎の耐震工事については、施工業者と一部市職員との裏合意や、工事費用の負担を巡る業者との調停、入札の相次ぐ不調などの問題が相次ぎ、当初の業務開始予定だった2019年5月から2年遅れでの始動となる。