亀山学区に建設予定の市立図書館中央館のイメージ図(市提供)

新しい彦根市立図書館の中央館の建設候補地を決める用地選定委員会の4回目の会議が先月24日あり、亀山学区内の清崎町が選ばれた。提言書を受けて、市としても30日に正式決定した。
市は2017年3月に市図書館整備基本計画を策定し、既存の市立図書館を北部館、市スポーツ・文化交流センター内にサテライト館、河瀬か亀山に中央館、稲枝に南部館を設ける計画を立てた。
中心となる中央館については大学教員や教育関係者、市職員らによる用地選定委員会が河瀬と亀山の各学区が絞った2候補地から選ぶため、昨年11月20日から協議を進めてきた。
中央館は建設面積が約9000平方メートル分。候補地としては河瀬学区が南川瀬町の彦根工業高校近くの土地2万2813平方メートル、亀山学区が清崎町の彦根亀山郵便局近くの土地約4万平方メートルだった。

周辺と調和 圏域バランス評価

用地選定委員会の委員9人は、

  1. 利用圏の人口・周辺道路の交通混雑・駅からの距離など利便性
  2. 浸水被害想定・住環境への影響など周辺環境との調和
  3. 将来の拡張への対応可能性など土地の有効性
  4. 農用地区域の状況など事業遂行の円滑性
  5. 土地取得費用など事業の経済性
  6. 圏域内のバランス

について、5段階で点数を付けて評価。
4回目の会議では8人が亀山学区(清崎町)を選び、最終的に全員が合意した。周辺環境との調和や圏域内のバランスの面、土地の有効性で亀山学区の評価が高かった。その後、用地選定員会の委員長から市教育長に提言書が渡された後、教育委員会会議と市長との協議を経て30日に市として正式決定した。 中央館の完成時期について市は、2025年に滋賀県で開かれる国民スポーツ大会後に本格始動させたい方針。