事業をPRする3社の代表と位田学長、和田市長

彦根地域に拠点を置く平和堂、ブリヂストン彦根工場、キリンビール滋賀工場の3社が高校生を対象に地域活性につながる企画提案を募集する事業に、今年度は滋賀大学も参画。今月17日に彦根市役所5階で連携に関する協定書の締結式が開かれた。
3社は2014年から地域貢献につながる「彦根発 笑顔いっぱいプロジェクト」を実施。そのプロジェクトの一環として、2016年から「彦根の熱き高校生の街おこしの夢を応援!」と題し、次世代のリーダーとなる高校生に彦根地域の発展につながる企画を募集している。これまでに、16年に169件、17年に164件、18年に132件、19年に66件の応募があり、最優秀の企画提案を実現させてきた。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止だった。

具現化へ滋賀大学も参画 観光 健康 文化振興で募集

今年は高校生からの企画提案をより具現化するため、滋賀大学がその中に加わった。彦根市内の高校に通うまたは彦根市内に住む高校生を対象に企画を6月21日まで募集し、7月中旬に優秀賞3点を選考。10月から1月まで滋賀大学の秋学期の講義で、優秀賞の高校生から大学生へのプレゼンテーションと大学生による具現化を行っていく。11月27日の表彰式で中間発表があり、来年3月までに実現していくスケジュール。
今年から後援に入った彦根市と調整した企画提案のテーマは、

  1. 「社会課題の解決」
  2. 「観光・発展」
  3. 「健康・スポーツ・文化振興」

高校生はいずれかのテーマに沿った企画を提案する。
3社と滋賀大学との協定書の締結式には、平和堂の平松正嗣社長、キリンビール近畿圏統括本部の石塚浩樹部長、ブリヂストン彦根工場の内田洋工場長、滋賀大学の位田隆一学長、彦根市の和田裕行市長が参加。そのうち位田学長は「将来を担う学生たちが社会に出て活躍する前に直接、まちおこしを担えることは滋賀大学にとっても新たな役割になるものと期待している」と述べた。その後、5人が協定書にサインした。
応募はサイト「彦根の熱き高校生の街おこしの夢を応援!」から。問い合わせは事務局のNPO法人ひこね文化デザインフォーラム ☎0749-23-3383。