各部署の移転が完了し、解体が決定している彦根市民会館

彦根市民会館と中央町仮庁舎に入っていた彦根市の部署が22日から25日の連休にかけて新庁舎へ移り、26日から業務を開始した。閉館となっている彦根市民会館は解体が決定しており、更地後に土地所有者の滋賀県護国神社に返される。
彦根市民会館から新庁舎の2階に移転したのは下水道建設課、上下水道業務課、上水道工務課、上下水道総務課。3階には学校教育課、学校ICT推進課、生涯学習課、学校支援・人権・いじめ対策課、教育総務課、文化財課、4階には文化振興課、スポーツ振興課。また中央町仮庁舎から情報政策課が新庁舎3階に、国スポ・障スポ推進課と危機管理課が4階に移った。

閉館になった彦根市民会館は、敷地面積6064平方メートルに鉄骨コンクリート造り地下1階・一部3階の延べ6616平方㍍で昭和39年(1964年)6月30日に竣工された建物。収容人数890人の大ホールと同300人の小ホールを備え、イベント会場として使われていたほか、結婚式場やレストランもあった。1997年にひこね市文化プラザが開館して以降はホールを閉鎖し、市の事務室として順次、活用してきた。ほかに国際交流サロンやギャラリー、会議室、料理教室、練習会場として利用されてきた。昨年3月には彦根ボランティアガイド協会の事務局も入った。

彦根市は市役所本庁舎の耐震と増築工事の計画の中で、彦根市民会館内に入っていた彦根市教委や上下水道部などの新庁舎への移転を盛り込んだ。また彦根市民会館の建物と設備が老朽化し、耐震性にも問題があるとして、今年6月30日での閉館とその後の解体を決めていた。
先の6月議会では彦根市民会館の解体費用として5億1436万円が提案され、承認されている。今後、入札を経て9月議会での承認後、解体工事に入る予定。来年7月までに解体工事が完了した後、滋賀県護国神社にその土地が返却される。