激励会に出席した近江高の春山主将(右)や多賀監督ら

9日開幕した第103回全国高校野球選手権大会へ出場している近江高校の激励会が5日、彦根市役所の特別応接室で開かれ、春山陽生主将らが出席して意気込みを述べた。
例年の激励会はベンチ入りメンバーが参加していたが、新型コロナウイルスの感染防止対策のため、今年は岩谷斉校長、多賀章仁監督、武田弘和部長、選手を代表して春山主将のみの出席となった。
激励会では、岩谷校長が「新型コロナの影響で練習や練習試合が制限された中、選手たちは熱意を忘れることなく努力を重ねてきた。滋賀大会では一戦一戦、力をつけて成長してくれた。甲子園でも持てる力を発揮してくれると信じている」とあいさつした。
和田裕行市長は「今年のチームは鉄壁の守りとチャンスに強いというイメージがある。全力で応援したい」、彦根市議会の谷口典隆議長は「選手たちには悔いのないよう楽しんでいただき、暴れまわってきてほしい」、彦根市スポーツ協会の小田柿幸男会長は「新型コロナや猛暑の中だが、体調には十分配慮し、すばらしい結果をつかみとっていただきたい。大いに期待している」と励ましの言葉を述べた。その後、和田市長と谷口議長から校長へ激励金が渡された。
最後に春山主将は「彦根で培ってきた経験を甲子園で生かしたい。コロナ禍で大変な思いをしている彦根をはじめ、滋賀の皆さんを元気づけられるよう、全力で戦い抜きたい」と決意を語った。
近江高は大会5日目の13日の第2試合で福島県代表の日大東北と初戦を戦う予定。初戦を勝ちあがると2回戦では大阪桐蔭と東東京の東海大菅生の勝者との対戦という、今大会の優勝候補との対戦も待っている。
なお彦根市や彦根市教育委員会、彦根市スポーツ協会は3日、近江高校の甲子園出場を祝う横断幕を市役所前の歩道沿いに設置した。横断幕は縦85センチ×横6メートル30センチで「祝甲子園出場 近江高等学校」と記されている。市スポーツ振興課の職員8人が歩道沿いに掲示した。