彦根城博物館で披露したひこにゃん

彦根市は今月12日、ひこにゃんの新しいデザインを公表。彦根城博物館に登場したひこにゃんが新しいデザイン画を手に披露し、来場者の撮影に応じていた。
新しいデザインは、東京オリンピックの水泳競技の400mと200mの個人メドレーで金メダル2個を獲得した彦根出身の大橋悠依選手の快挙を祝った特別バージョンで、水着姿のひこにゃん柄の金メダルの上にひこにゃんがもたれかかっているイラスト。2021年度内のみ申請を受け付ける限定のデザインだ。
和田裕行市長は市長就任後、ひこにゃんの原作者のもへろんさん=京都市=と面談し、今年度中に6つの新しいデザインを作成することで合意。先月に市役所で行われた共同会見にはもへろんさんが初めて公の場に出席し、ひこにゃんと一緒に抱負を述べていた。
彦根市によると、当初予定していた新しいデザインは「ひこにゃんが大好物を持ったポーズ」だったという。しかし東京五輪で大橋選手が2個の金メダルを獲得するという快挙を成し遂げたため、彦根市がその快挙を祝うためのデザインを提案。もへろんさんも快諾したという。
新しいデザインを商品などに使用する際の手続き方法はこれまでと同じだが、今回の新デザインのみ申請可能期間は今年度中となる。今年度中に発表される残りの5つのデザインについては申請期限を設けない予定。

ひこにゃんの新しいデザイン(彦根市提供)

大橋選手が市役所を訪問 ひこにゃんと記念撮影に笑顔

今月13日には大橋悠依選手が彦根市役所を非公式で訪問し、和田市長と面談。ひこにゃんとの記念撮影の時間では笑顔を見せていた。
彦根市によると、大橋選手は休暇を利用して帰省中だった13日午後に父親と姉と一緒に市長室を訪問。和田市長は「2冠おめでとうございます。すばらしいレースで、ゴールの瞬間を興奮しました。これからも市民をあげて応援します。感動をありがとうございました」と話した。
大橋選手は「地元の皆さまに応援いただき、ありがとうございました。ひこにゃんパワーでメダルをとれました。ひこにゃんにも祝福され、うれしかったです」と述べた。
ひこにゃんが登場した際、大橋選手は笑顔を見せ、市長からひこにゃんの新しいデザインの原画、ひこにゃんからグッズを受け取り、最後はひこにゃんと記念撮影をしていた。

市長から新デザインの原画を受け取る大橋選手(彦根市提供)