彦根梨の出荷作業をする農家ら

彦根の名産品の一つ「彦根梨」の出荷作業が石寺町のJA東びわこ果樹工房で本格的に行われており、農家やパート職員たちが選果や袋詰めの作業をしている。
彦根梨は18戸の農家が石寺町の曽根沼干拓地約10.4ヘクタールで栽培している。7月下旬から桃のような香りと高い糖度の「筑水」と、さっぱりとした甘さが特徴の「なつしずく」の出荷が始まり、現在はち密な肉質で上品な甘みがある「幸水」の出荷が行われている。
各農家はほぼ毎日早朝に収穫し、持ち込まれる果樹工房では各農家とパート職員たちが一つずつ手に取って傷の確認をし、光センサー式の選果機に通して糖度や熟度、内部障害を検査した後、袋詰め作業をしている。
今後は、大玉でほどよい酸味がある豊水が9月上旬から下旬まで、大玉で甘いあきづきが9月中旬から下旬にかけて収穫、出荷される。今年は昨年と比べて収穫量・品質とも上々で、昨年の55万個以上の収穫を見込んでいる。彦根梨生産組合では「収穫前に降雨が続いたため、大小のばらつきがあるが、品質はいい。味もおいしい」としている。
毎年、彦根梨を販売する店舗には多くの客が詰めかけているため、今年は混雑と交通渋滞を避けるため、メインの販売場所を彦根総合地方卸売市場に設定。午前10時から正午まで販売している。
例年通り、石寺町の美浜館をはじめ、JA東びわこ直売所のやさいの里、やさいの里二番館、やさいの里あいしょう館(いずれも午後1時~)、一部スーパーなどでも販売している。1袋5~7玉入りで税込み1000円。各店舗で売り切れの場合もある。