彦根市三津屋町の株式会社あいふぁーむHIKIDAと草津市の立命館大学食マネジメント学部が、規格外のほうれん草と小松菜を使って商品を開発。JA東びわこの直売所などで限定販売している。
あいふぁーむHIKIDAはほうれん草や小松菜などを主に生産しているが、その中で小さすぎたり、傷があったりする規格外物はこれまで廃棄処分していた。一昨年秋に「SDGs宣言」を行い、規格外物を福祉施設に提供するなど食品ロスの削減に努めてきた。
疋田翔悟社長が昨年、立命館大学で講義を行ったのを機に、食マネジメント学部の学生たちと一緒に、規格外の野菜を生まれ変わらせる「Reborn Vegetable」という意味の「リボベジ project」を立ち上げた。
そして昨年秋から3、4回生13人があいふぁーむHIKIDAでインターンシップとして参加。3グループに分かれて規格外のほうれん草と小松菜を使った商品作りの企画をグループごとに行い、「米粉と小松菜のパンケーキミックス」「ほうれん草ジェノベーゼソース」「小松菜スノーボールクッキー」の3商品を開発した。
長曽根南町のパリヤで先月23日と今月4日に行われた店頭イベントでは疋田社長や学生たちが3商品と、あいふぁーむHIKIDAの米、野菜を販売していた。
学生の一人は「お子さん、お母さん、大人の皆さんが安心して手軽に食べてもらえる商品作りを心がけた」と話していた。疋田社長は「食品ロスと学生の学びの場の提供を実現できるプロジェクトで、来年以降も続けたい」と述べていた。