彦根城の世界遺産登録まであと2年。県民や市民に向けた、世界遺産登録推進のための学習と啓発の機会として、より身近に感じ、楽しく学んでいただけるよう4月26日に「彦根城を世界遺産に!本村弁護士 スペシャルトーク」をひこね市文化プラザにて開催した。当日は会場・オンライン合わせて約270人の方にご参加いただき、盛況のうちに終了となった。
第1部では、世界遺産検定マイスターの保持者であり、「行列のできる相談所」をはじめテレビ出演等で活躍されている本村健太郎さんを講師に迎え、講演いただいた。
お馴染みの軽快な口調で「皆さん、こんにちはー!」と挨拶され、世界遺産クイズを交えながら世界遺産の基礎知識や、世界遺産を目指す彦根城について、マイスターの目線で楽しくわかりやすく話された。
講演では、「世界遺産に登録されれば、『彦根』が世界中に伝わる。それによる影響はとても大きい。アクセスが良い彦根は、急増する観光客に地元の方が翻弄される可能性もある。」というデメリットを挙げ、そのうえで「地元の財産から世界の財産として、将来にひきつぐ責任・覚悟をわたしたちがもっていく必要がある。彦根城がどれだけ素晴らしいかを認めてもらうための説明・工夫が重要で、そこには関係者、地元の人が頑張らないといけない。」と述べられた。
第2部では、彦根城の世界遺産とわたしが思うまちづくりについてパネルディスカッションを行い、彦根内外それぞれの立場から、彦根のまちや彦根城の魅力、世界遺産に登録されるために必要なことなど、意見を交わした。
最後に、彦根商工会議所 木川副会頭より、「世界遺産はひとつのきっかけ。本村弁護士のお話のとおり、わたしたち市民は登録にあたっての課題解決や、覚悟が必要だと改めて実感した。世界から彦根を見られたとき、江戸時代260年続いた平和時代の象徴としての彦根城とそのまちを、自信をもって推進していかねばならない」と締めくくられた。
講師・出演者
- 開会あいさつ
- 彦根商工会議所議員クラブ 代表幹事 熊川 忠
- 第1部 講演会 講師
- 弁護士・世界遺産検定マイスター保持者 本村 健太郎さん
- 第2部 パネル・ディスカッション
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パネリスト
- 講師 本村 健太郎さん
- 滋賀大学経済学部4回生・彦根商工会議所寄附講義受講生 谷村 真菜さん
- 滋賀県彦根城世界遺産登録推進室 鈴木 達也さん
- 彦根市地域おこし協力隊 小林 由季さん
彦根商工会議所 彦根城世界遺産登録推進委員会 委員長 木村 泰造 - 閉会あいさつ
- 彦根商工会議所 副会頭 木川 英樹
- 司会者
- びわ湖放送(株) キャスター 森田 恵奈さん