公園の整備予定地の空撮、後方にはフジテックの研究棟も(米原市提供)

彦根市と米原市との境界にそびえる磯山の麓の米原市入江地区に大規模な公園の整備計画が進んでいる。米原市が2027年4月の供用開始を目指しているが、距離の近さから彦根市民にも注目されている。
米原市内には大規模な都市公園がないことから、米原市は「地域の活力や生きがい、健康づくり等につながる都市公園づくり」を目指し、「シン・まいばら公園整備事業」と銘打った計画を進めている。
公園の名称は未定で、仮称「磯公園」。彦根市と米原市・長浜市とを結ぶ国道8号バイパス沿い近くの約2ヘクタールで、彦根総合高校が整備を進める野球グラウンドと隣接する民有地。
米原市はすでに3分の1ほどの土地を取得しており、昨年度には公園基本計画を策定、今年度にかけて基本設計を実施し、残りの用地取得を目指している。今後は2023年度に実施設計を行い、2024年度から2026年度にかけて公園の整備工事をし、翌年度から供用開始する方針。総工費は未定。
米原市は、滋賀県立大学の学生や米原市民たちで「みんなでつくる都市公園プロジェクト」を立ち上げ、ワークショップなどを実施。10月1日に米原駅東側で開かれたイベントでは、県立大生たちが整備予定の公園の200分の1サイズの模型を会場内に設け、来場者と一緒に理想の公園像を作った。10月30日には現地視察も行われた。
彦根市北部に近い場所のため、公園が完成すれば、利用する彦根市民も多いと見られる。