彦根市松原町にホテルニューアワジグループの「蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE=ビワフロント彦根」が20日、オープンした。旧彦根ビューホテルを改装し、温泉やグランピングの施設を備えたホテルとして注目される。
彦根ビューホテルの前身は1981年7月開業の彦根プリンスホテル。2008年3月に近江鉄道から、東京都内のホテル業者に経営譲渡され、彦根ビューホテルと改名。しかし新型コロナウイルスの影響もあり、2021年8月に無期限の休館に入り、翌年1月にホテルニューアワジが買収した。
敷地面積は3万9508㎡。旧彦根ビューホテルと同じ10階建てで、エレベーターで最上階まで上がると琵琶湖が眺められるレイクビュー方式を取り入れたフロントなどが広がっている。
全客室からレイクビュー「地域活性化へ各団体と連携」
最上階はフロントのほか、ライブラリーコーナー、県内の名産品を販売するセレクトショップ、ワークスペースなどとしても利用できる。旧彦根ビューホテルには客室が80室あったが、各部屋を拡張して38室にし、2階から9階までの全室が琵琶湖の眺められる36㎡~110㎡の広々とした客室にしている。
隣接のコテージは22室から3タイプの計12室のヴィラ施設にリニューアル。9室を愛犬と過ごせるドッグフレンドリールームにしている。
地下約1500mから湧き出る温泉(びわ湖松原温泉)を活用し、露天と内湯の大浴場を男女ごとに設けた。またヴィラを含めた客室計50室のうち22室を露天風呂付きにしている。
料理については近江牛、ビワマス、ホンモロコなどの湖魚、ふなずしなど発酵食品、地元野菜の地産地消にこだわっているほか、北陸地方の魚などを使用。夜はコース料理、朝はブッフェ方式で提供する。
敷地内にはテニスコート、バスケットコート、フットサル場、キッズパークを整備。式典や宴会などに使用できるバンケット棟も設ける。ビワフロント彦根では「地域全体を活性化できるホテルづくりに努めたい。周辺地域のさまざまな施設・団体とも連携したい」している。