彦根城は、現在、特別史跡に指定されているとともに、金亀公園という都市公園として管理されています。彦根城に文化財としての側面に加えて、都市公園としての側面があることに、どれだけの方が気付いておられるでしょうか。
彦根城の世界遺産登録を実現するためには、価値の証明、保存管理体制の整備に加えて、地元住民が主体となって「彦根城を活かした持続可能なまちづくり」を進めることが必要です。彦根城を活かすとは、具体的にはどうすることなのか。このテーマについて、しばらく考えてみたいと思います。
彦根城の世界遺産登録に勝負の年がやって来ました。通常であれば今年の7月に、文化庁の文化審議会において、国内推薦を希望している彦根城と飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群のどちらかが日本の世界遺産推薦候補に選ばれます。国内推薦を勝ち取るためには、文化庁がどのような資産を国内推薦候補に選ぼうとしているのかを知っておくことが必要です。
彦根城を世界遺産に登録するために何が必要なのか、改めて考えてみましょう。世界遺産登録は、世界的な価値を認められた資産を後世に伝える取り組みです。1. 顕著な普遍的価値の証明、2. 保存管理体制の整備、この2つが世界遺産登録に不可欠な課題です。
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